アメリカの大学受験と日本の大学受験、どう違うと思いますか?今回は私が大学に行く話ではなくて、親目線で子供をアメリカの大学に行かせる方法についてお話ししたいと思います。
元旦那さんのお兄さんのおうちは、両親英語ネイティブで、日本からきた私のやり方を心配していたようです。
二人には私の娘Aと同じくらいの年の娘がいました。いとこBです。
彼らには「A(私の娘)をもっといい高校に行かせなきゃ」と言われました。
「Aはどこの大学を狙っているの?」と言われて、私は「UCLA」と言っていたのですが、
「え?UCLAって結構レベル高いって知ってる?」と言われました。
「はい、ちゃんと調べているので知っています。」と答えました。
アイビーリーグ大学は私立なので、学費だけで1年500万円かかるので、最初から公立で一番いい大学を目指しました。
カリフォルニア州立大学で一番レベルが高いのは、カリフォルニア州立大学バークレー校(UCバークレー)です。
アメリカの大学の中では12位です。
シリコンバレーに近い大学ですが、近くにはアイビーリーグのスタンフォード大学があります。スタンフォード大学に受かっても学費が大変な人はUCバークレーに通います。
アメリカで一番願書を多く受け取るのが、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)です。そこは受験の時に住んでいた家から1キロ以内にありました。
ロサンゼルスでそのほか人気があるのは南カリフォルニア大学(USC)ですが、私立なので学費が高いということと、世界中からお金持ちの子供たちが集まってくる、ということで、USCーUniverity of Spoiled Children(甘やかされた子供たちの大学)とも呼ばれていました。
USCは私が働いていたロサンゼルスダウンタウンのすぐそばにありました。
娘が中学生の時に、母親である私は色々と戦略を立てました。
まずは大学受験のSAT(大学進学適性試験)を中学三年生の時に受けに行きました。
日本の大学入学共通テストみたいなもんです。
なぜ中学のうちか、というと、高校に入ってから受けるとそれがヒストリーとして残るからです。
娘だけがSATを受けたんじゃないですよ?母親の私も受験しました。
え?
母親の私も一緒にSATを受けたんですよ!
なぜかというと、実際にどんな問題が出て、どれくらい時間があるのか知りたかったからです。
「百聞は一見に如かず。」
これは私のモットーです。
アメリカは大人でも大学受験ができるのです。
はい、テスト日に試験会場に入ろうとすると、「お母さんは出ていってください」と言われました。
「私が受けるんですよ!!」と言いました。
それでどういう塾がいいのか、などを決めました。
アメリカの小学校中学校は、公立、私立、の他に「チャータースクール」というものがあります。
娘の通った中学校には高校もついていて結構レベルの良いチャータースクールに通いましたが、その学校にはAPクラスがありませんでした。
APクラスというのは、大学レベルのクラスで成績(GPA)のスコアの最高が5です。
普通の高校のクラスはGPA4までなので、満点をとっても4しか取れません。
それで、高校はAPクラスがあるけれど全体的にはレベルが低い高校に行かせました。
また、アメリカあるあるなのですが、教育熱心な親はよくレベルの高い高校に生かせる傾向にありますが、結局レベルが高い学校だとAをとるのが難しくなるので、大学はトップレベルにいけない、ということになります。
まあ、エリート高校でも本当にトップレベルの子はアイビーリーグでも公立のトップレベルの大学でも行きますけどね。
そしてアメリカの大学は、ボランティアやクラブ活動なども重視されます。
親の私は娘と一緒にボランティアに行き、高校ではなんでもいいから部活動に入れ、と強く勧めました。
最初は嫌がっていた娘ですが、運よくソフトボールが気に入って娘は、ソフトボール部のキャプテンにもなりました。
娘はソフトボールでのニックネームが「サタデースクール」でした。
なぜかというと、土曜日に日本語学校、英語クラス、数学クラスの塾に行っていたからです。
私は平日はフルタイムの仕事、土曜日は娘の塾、ボランティアの送り迎えで忙しかったです。
高校はメキシコ人の子も多い学校で、アイビーリーグに行く子もいれば、大学に進学しない子も結構いました。
娘は一番上のクラスにいたので、友達はみんな賢く、アイビーリーグなどに受かったような子ばかりでしたが、同じ高校でこんなに差があるというのは日本ではないですよね。でもレベルによってクラス分けはしっかりしています。
私はよく何も考えていないように思われて心配されることが多いのですが、結構考えています。
結果、娘はUCバークレー、UCLA、USCと希望していた3つの大学全て合格し、現在UCバークレーに通っています。
レベルの高い高校に通っていた従姉妹はUCの中で5番目の大学に行きました。
いい高校にいけばいい、というわけでは無いんですよ。
ちゃんと考えてるから心配しないでね。